新潟・長野で家を建てる基本的な22の流れと必要な期間

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家を建てるのは、人生に一度の大きなイベントです。それだけに、ほとんどの方が家を建てた経験はないのではないでしょうか。

一度でも経験があれば、何をすればいいのか分かりますが、経験がないだけに、何をどのようにすればいいのか分からず、不安ではありませんか。「まぁ、よく分からないから、後はプロにお任せしておこう」という気持ちになってしまうかもしれません。

けれども、「全てお任せ」では、理想とは程遠い家を建てることになってしまう危険があります。人生に一度の大きなイベントだからこそ、納得した家が建てたいですよね。

実は、家づくりには基本的な「流れ」があります。大きな流れをつかんでおけば、「今、何をすべきか」が分かりますし、全体の進捗も把握しやすくなり、安心です。

そこで、家づくりの基本的な流れをご紹介しましょう。

家を建てるなら押さえておきたい22の流れと時期

大まかな計画を立てる(1~3ヵ月)

1:家族の考えをまとめて「我が家のルール」を作る

最初のステップは、「家族の考えをまとめて『我が家のルール』を作る」です。

家は家族全員で長い間暮らす大きな買い物です。家族間で「こんな家を建てたい」という考えをまとめておけば、建設会社とイメージを共有したり、設計段階に要望を伝えたり、予算的な都合で希望を取捨選択したりするときに便利です。

まずは、家族でよく話し合い、「我が家のルール」を決めましょう。「我が家のルール」の決め方については、家づくりで失敗しない「我が家のルール」の決め方3つのステップも併せてご覧ください。

2:人生設計と資金計画を立てる

家は人生を通じた大きな買い物です。「どのぐらいのお金があるか」「生活のほかに、どのぐらいのお金を家にかけられるか」「身内からの援助が受けられるか」など、用意できるお金のおおよその目途や予算を立てましょう。

そのためには、今に加えて、将来もらえるお金の見込みや今後の人生についてもイメージしてみましょう。親のことや、子供が自立したときなど、未来のことも考えてみるのがポイントです。

家を建てる準備をする(3~6ヵ月)

3:土地と建築会社を探す

家を建てる土地と建築会社を探します。

土地は、望む生活スタイルによって大きく変わってきます。駅や病院、スーパー、学校などの生活基盤を中心に考える人もいれば、自然や雪の処理など、生活環境を大切にする人もいます。「我が家のルール」を元に、優先する項目を決めておくと探しやすくなります。

とはいえ、ひと言で「土地を探す」といっても、「素人には難しい」と感じるかもしれません。また、地盤や土地の形状で望んでいる家が建てられない場合もあります。特に雪国では、排雪場所の確保も大切です。

土地は、建築会社が探してくれる場合もあります。もし、希望とする土地が見つからなければ、先に建築会社を探してから土地を探すのもいい方法です。

土地の探し方については、【雪国の新築】土地の選び方5つのポイントを、建築会社の選び方については、ハウスメーカー?工務店?三つの建築会社と選び方も併せてご覧ください。

4:建築会社から見積もりを取り、比較検討する

建築会社は「地元の工務店」「大手ハウスメーカー」「設計事務所」と多様です。情報収集をして、「我が家のルール」が実現できるパートナーを選びましょう。

いくつかの候補を選んだら、複数の建築会社に同じ条件を提示して見積もりを取り、比較検討します。

比較検討する際に気を付けたいことは、「何が、どこまで含まれているかをよく確認すること」です。

例えば、テレビCMでよく見るローコスト住宅は、「標準的な設備以外は全てオプション」となっていることも多く、オプションを追加するとかえって高額になったり、変更ができなかったりするケースがあります。プランや範囲は建築会社によって大きく異なるので、注意が必要です。

5:建築会社と予算を決定する

建築会社が決まれば、土地と、家の設計プランが決まります。水道などのインフラ工事や各種審査にかかる費用(後述)、税金など、建築以外の費用の目途もつきます。

建築全体に掛かる費用を改めて確認し、予算を決定しましょう。

6:土地の購入予約をする

土地が決まったら、購入予約をしましょう。条件や予約金は、取り扱っている不動産会社や地主によって異なります。よく確認を。

6:住宅ローンの計画を立てる

予算が決まったら住宅ローンの計画を立てましょう。住宅ローンには金利や返済方法など、さまざまな商品があります。住宅ローンは銀行の窓口などで相談にのってくれます。

また、建築会社が相談にのってくれる場合も多いので、まずは建築会社に相談してみるといいでしょう。

8:住宅ローンの審査を受ける

住宅ローンの計画ができたら、ローンの審査を受けます。審査そのものよりも計画が大切です。審査の前に、建築プランや見積もり、支払い計画を相談窓口でよく相談しましょう。

9:土地の敷地・地盤調査を行い、契約する

住宅ローンの審査が通ったら、土地の敷地調査と地盤調査を行います。調査は、不動産会社や建築会社が行うケースが多いです。

敷地調査とは、土地の条件や方位、高低差、道路の位置、ガスや水道などの制限を把握するものです。

地盤調査とは、その土地にイメージした家が建てられるかどうかのチェックです。状況によっては、土地の地盤改良などの追加工事が発生する場合もあります。

問題がなければ、土地の売買契約を結びます。

10:建築会社と契約する

土地の準備ができたら、建築会社と契約します。

契約に含まれるもの、含まれないもの、家のプラン、工事のスケジュールなどをよく確認し、十分納得した上で契約しましょう。

家を設計する(3~6ヵ月)

11:家の細かなプランニング(設計)をする

家の細かなプランを決めます。

ここで役立つのが、最初に決めた「我が家のルール」です。間取りやキッチン、部屋の作りなど、細かな希望を建築会社に伝え、設計してもらいます。

外壁や壁の材質、バスやキッチンなど設備のグレードなど、打ち合わせる内容は多様です。建築会社任せにせず、家づくりに参加することが、トラブルを回避するコツです。

12:建築中に住む家を探す

現在住んでいるのが賃貸住宅なら問題ありませんが、現在の家を取り壊して新しい家を建てる場合は、建築中に住む家を探す必要があります。

建築会社によっては、建築中の住まいを紹介してくれるところもありますので、まずは建築会社に相談してみるといいでしょう。

13:住宅ローン、つなぎ融資を申し込む

住宅ローンの審査と建築会社との契約が済むと、住宅ローン本審査の申し込みができます。さまざまな書類を提出する必要があるため、建築会社と相談しながら進めましょう。

また、住宅ローンは建物が完成、引き渡し後、登記をしてはじめて融資を受けられるようになるため、土地の代金や着工金など、一時的に必要なお金の融資をうける「つなぎ融資」を申し込むこともできます。金融機関と相談しながら進めましょう。

14:建築の確認申請を依頼する

着工する前に、建築する住宅が、法律が定める基準を満たしているか、行政機関や審査機関に検査を依頼します。名目上の申請者は施主ですが、建築会社が代行してくれますので、詳しくは建築会社と相談しながら進めます。

家を建てる(6~12ヵ月)

15:地鎮祭をする

地鎮祭とは、土地を清め、安全な工事を進めるための慣わしです。地鎮祭のスタイルは地域によって異なります。建築会社がサポートしてくれます。

16:近隣住民にあいさつする

住宅工事は、工事中の工具の音やトラックの音など、騒音がつきものです。近隣住民との今後の付き合いをよりよくしていくためにも、着工前にあいさつしておきましょう。

17:着工する

いよいよ着工です!工事は基本的に建築会社が行います。折を見て、工事が設計通りに進んでいるのか建築現場を見学しに行きましょう。建築会社任せにするよりも愛着も湧きます。

大工さんへのねぎらいのひと言や、ちょっとした差し入れを持っていくと、喜ばれるかもしれません。

18:上棟式(建前)をする

上棟式とは、家の土台ができ、柱や梁が組みあがるタイミングで行われる慣わしです。これまで働いてくれた大工さんへのねぎらいや、これまで無事工事が進んだ感謝の気持ちを表すものです。

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※こんなイベントがあったら楽しいし、思い出にもなりますよね

近年では少なくなりましたが、地域によっては紅白もちやお菓子、五円玉などをまいて、近隣住民とともにお祝いしたり、小宴を開いたりする地域もあります。

19:工事完了チェックと引き渡しをする

工事が予定通り進み、完了したら、設計通り家が建築されたかチェックします。間取りやドアの開閉、トイレやキッチンなどの水回り設備はもちろんのこと、床や壁にキズがないかなど、建築会社とともにチェックします。

チェックが完了したら引き渡しです。

新しい家に住む(1~3ヵ月)

20:家を登記する

家が完成したら、登記をします。登記することで「自分の家」と主張することができるようになり、税金がかかる対象になります。また、登記することではじめてローン契約ができるようになります。

登記は自分で行うこともできますし、司法書士や土地家屋調査士へ依頼することもできます。

21:ローンを契約する

登記が完了したらローンの契約をします。借入金が振り込まれたら、建築費用などを支払います。

22:入居する

不動産取得税は固定資産税などの税金の支払いを行い、引っ越しすると、新しい家での新生活がスタートです。近隣や自治会長などへあいさつもしておきます。

新しい快適生活のために一つ一つを確実に

今回は、家を建てる構想から、入居までの基本的な流れについてご紹介しました。

大きな流れをつかんでおけば、「今、何をすべきか」が分かりますし、全体の進捗も把握しやすくなり、安心です。

たくさんの手順がありますが、建築会社と相談しながら一つ一つ確実にやっていくことで、新しい家での快適な生活が手に入るでしょう。

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