2014.11.19 公開
一年中多くのメリットが!雪国で高床式住宅が選ばれる8つの理由
雪国では、高床式の住宅を選ばれる方がたくさんいらっしゃいます。なぜ、高床式にするのかご存知ですか?「屋根から落ちる雪対策」というイメージが一般的かもしれません。
実は、高床式住宅のメリットは駐車スペースや農作物の貯蔵など、一年を通じてたくさんのメリットがあります。
そこで、これまで、多くのお客様に高床式の住宅をご提供してきた経験から、雪国のお客様が高床式住宅を選ぶ理由についてまとめました。
雪国で高床式住宅が選ばれる8つの理由
1.雪の処理が楽
雪国の人にとって、屋根の雪下ろしは本当に重労働です。また、危険も伴います。そのため、近年では屋根の勾配を急にして自然落下式にされる方が多いです。しかし、落ちた雪は除雪しなければなりません。
高床式にすることで、居住スペースが埋もれることはなくなります。除雪回数も少なくて済み(屋根の形状を工夫すると、除雪自体も年に数回で済みます)、日光も雪でさえぎられず暖かい日差しが入ってきます。
2.駐車スペースに使える
雪国の多くは地方。地方での移動は車が必需品です。雪が少ないところなら青空駐車や、アルミフレームで組んだ駐車スペースでもいいかもしれませんが、一晩で数十センチの雪が積もる雪国ではそうは行きません。雪の中から車を掘り出すだけでも大変ですし、弱いフレームでは車庫自体がつぶれてしまいます。
車庫を別に作ることもできなくはありませんが、その分、土地が必要ですし、住宅のほかに、車庫の雪下ろしや除雪をしなければなりません。
高床式にし、1階を駐車スペースにすることによって、忙しい朝でも車の雪を落とすことなくサッと仕事に出かけられます。多くのお客様が、「高床式にして本当によかった」と思う大きな要因がこれです。
3.住宅設備を守る
近年では、エコキュートなど、オール電化の家を選ばれる方も増えてきました。
雪が降らない地域や、降っても少ない地域では、住宅設備を屋外に設置する方もいらっしゃいますが、雪が数メートル降る雪国では、住宅設備を雪から守る必要があります。
高床式にし、住宅設備を1Fに収納することで、住宅設備を守ることができます。過酷な環境にさらさない分、設備も長持ちさせることができるでしょう。
4.湿気対策になる
湿気が多い土地や時期は、地面からの湿気が気になるものです。湿気は快適な生活を損なうばかりか、場合によっては白アリ等の被害にさらされる場合があります。
高床式は、1Fが鉄筋コンクリートのため、地面からの湿気の心配がありません。白アリからの被害を防げると共に、湿気対策にもなり、生活も快適になります。
5.物置に使える
地方では、畑や田んぼをされている方がたくさんいます。畑や田んぼをするためにはさまざまな道具を使うために、物置が必要です。
高床式にし、1Fに物置スペースを設けることで、別に物置を用意しなくてもよくなります。1Fは駐車スペースにもなっていますから、必要なものをサッと車に乗せて畑にGo!という使い方はとても便利です。野菜作りがますます楽しくなります。
6.野菜を保存できる
畑をされている方の中には、夏から秋にかけて大根やニンジン、キャベツ、白菜などを栽培・収穫し、冬の間はそれらを保存しておき、食べる習慣があります。しかし、野菜を保存するためには、それなりのスペースが必要です。
高床式にすることで、1Fに野菜を保存することができます。寒い冬に物置まで野菜を取りに行くわずらわしさがなくなり、いつでも美味しい野菜を食べることができます。
7.災害に強い
近年、地震や水害など、多くの自然災害が発生しています。住宅も自然の脅威にさらされています。高額な住宅であるほど、災害への配慮もしておきたいものです。
高床式は法律上、1棟1棟構造計算をし、住宅の強度を確認しています。また、鉄筋コンクリートは水にも強く、床下、床上浸水の心配もありません。
8.周りの目が気にならない
道路際にある住宅の場合、時に近所や道路を歩く人の視線が気になるものです。
高床式なら、居住スペースが2階以上となるため、周囲の人の視線が気になりません。防犯にも役立ちます。
まとめ
いかがでしたか?高床式の住宅は雪国独特の建築スタイルですが、雪の処理だけではないさまざまなメリットがありますね。
雪国妙高高原で70年余、家づくりに携わってきました。それぞれの家族で「理想の家」は違います。私たちは一つひとつの家族に合った「理想の家」づくりに携わらせていただきたいと思っています。
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