2014.09.18 公開
高気密・高断熱住宅と健康の意外な関係
高気密・高断熱住宅の一般的なイメージは、「冬は暖かく、夏は涼しい」という室内温度に関するものではないでしょうか。
その理由としては、言葉の意味が……
- 高気密:空気が漏れない
- 高断熱:熱を遮断する
だからです。エアコンで調整した空気の温度を家の外部に出しませんし、さらに、外部の熱が遮断できれば、快適な生活ができそうです。その結果、光熱費の節約にもなりそうですね。
高気密・高断熱住宅は、室内温度の面で確かに快適なのですが、実は、健康面にもよいことをご存知ですか?
高気密・高断熱住宅と健康の関係
近畿大学 建築学部の岩前篤博士によれば、高断熱住宅に引っ越した方の健康影響度を調査した結果、次のような疾病で改善がみられたのだそうです。
- せき
- のどの痛み
- 肌のかゆみ
- 目のかゆみ
- 手足の冷え
- 気管支喘息
- アトピー性皮膚炎
- アレルギー性鼻炎
- アレルギー性結膜炎
これには、いくつかの理由が考えられます。
高気密・高断熱住宅が健康にもよい理由
結露や湿気を防げるため、カビやダニの影響が減る
高気密・高断熱にすることによって、外気との温度差の影響を受けにくくなり、結露や湿気を防ぐことができます。その結果、健康に影響を与えるカビやダニなどの繁殖を防ぐことにつながります。
通風や換気を計画的に行うことによって、常に新鮮な空気環境になる
高気密・高断熱住宅は、通風や換気を自然まかせではなく、計画的行われるよう、設計時から考慮しています。そのため、常に新鮮な空気が室内に流れるようになるため、花粉やハウスダスト等の影響がおきにくくなります。
大切な家族と過ごす大切な場所だからこそ健康面の配慮を
家は、大切な家族が1日のうちで多くの時間を過ごす大切な場所です。そのため、快適さに加えて、健康面を意識した家作りを考えたいものですね。
雪国妙高高原で70年余、家づくりに携わってきました。それぞれの家族で「理想の家」は違います。私たちは一つひとつの家族に合った「理想の家」づくりに携わらせていただきたいと思っています。
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