2016.07.28 公開
ハウスメーカー?工務店?建築会社3つの種類と選び方
家づくりで大切なものの一つに「建築会社選び」があります。ひと言で建築会社といっても、いくつかの種類があるのをご存じですか?
建築会社によっては得意な面もあれば、不得意な面もあります。家を建てるのは建築会社。理想的な家を建てるためには、建築会社の選び方で大きく変わるといっても過言ではありません。
そこで、建築会社の種類と特徴、選び方についてまとめました。
ハウスメーカー?工務店?建築会社の種類と特徴
建築会社の種類は、大きく分けると次の3つがあります。それぞれの特徴も併せてみていきましょう。
大手ハウスメーカー
テレビCMでよく観る、全国規模のハウスメーカーです。特徴は「スケールメリット」です。
メリット
- パンフレットやモデルハウスなどが充実しており、家のイメージがつかみやすい
- 商品が規格化されており、品質が安定している
- 営業、設計、施工など、それぞれのプロが担当する
- 保証がしっかりしている
デメリット
- 商品が規格化されているため、それ以外はオプションとなり、割高になることがある
- メーカーで扱っている商品しか基本的に扱えない
- 全国的に統一した規格で作られるため、新潟や長野をはじめとした豪雪地や寒冷地など、特殊な環境では設計が合わない場合がある
- パンフレットやモデルハウスが充実していたり、施工は下請け企業に任せたりする分、コストが割高なケースがある
- 担当が分かれているため、工程間のコミュニケーションが取れないことがある
- 誰が施工したかが見えにくい
工務店
地域密着の工務店です。特徴は「地域密着」と「柔軟性」です。
メリット
- 地域に根付いた企業が多く、土地探しから建築、メンテナンスまで、一生涯にわたって付き合いができる
- 地域の気候風土に合った家を建てることができる
- 設計や工法、デザイン、コストなどの自由度が高い
- 地元だけに、コミュニケーションが取りやすい。また、責任を持って施工する
デメリット
- 中小企業が多く、モデルハウスを持つ企業はあまりないためイメージをつかみにくい
- 規格化されていないため、職人の腕によって仕上がりに差が出やすい
- おしゃれなデザインには対応できない場合がある
- 予算面や税制面、新基準など情報面の対応が弱い企業もある
丸山工務店では、規格化された工法を持つ企業と提携しています。高気密高断熱の高性能住宅から、予算に合わせた工法まで、幅広く対応しています。
職人は自社の職人です。技術力の教育には力を入れています。
また、高性能住宅を建てるためには新基準への対応が必須です(参考:省エネ住宅とは―あなたの家は大丈夫?2020年から必須の新築基準)。そのため、情報面にも力を入れています。
設計事務所
設計事務所は、一級または二級建築士の国家資格を持つ建築士が、設計から施工管理までを行う企業です(施工まで行う企業もあります)。特徴は「設計力」や「提案力」です。
丸山工務店は一級建築士設計事務所です。施工も含めて、家づくりすべての工程を一貫して行っています。
メリット
- 建築士が自ら設計するため、理想的な家を建てられる
- 見積もり、設計、施工業者との調整、(施工)、工程管理、予算管理など、客観的な立場で管理してくれる
- 土地や環境、予算など、さまざまな条件を勘案して、最適な提案をしてくれる
- 高度な計算を行い、設計してくれる。増改築も安心
デメリット
- ゼロから設計するため、詳細な打ち合わせが必要。タイトスケジュールだと難しい
- 建築士の考え方や得意なジャンルが合わないと、理想的な家にならない場合も
失敗しない建築会社の選び方
このように、大手ハウスメーカー、工務店、設計事務所にはそれぞれの得手不得手があります。
建築会社選びで最も大切なことは「建てたい家のイメージ」です。「できるだけ早く家を建てたい」人と、「地域の気候風土に合った家が建てたい」人では、建築会社を選ぶ基準が変わってくるでしょうし、費用面を見ても、「少し高くても高性能な家を建てたい」人と、「性能はそこそこで、とにかく安く家を建てたい」人では、選択基準は違うでしょう。
「建てたい家のイメージ」をハッキリさせるためには、家づくりで失敗しない「我が家のルール」の決め方3つのステップも併せてご覧ください。
相性が合う建築会社を選んで、理想的な家を建てたいものですね。
雪国妙高高原で70年余、家づくりに携わってきました。それぞれの家族で「理想の家」は違います。私たちは一つひとつの家族に合った「理想の家」づくりに携わらせていただきたいと思っています。
カテゴリ: