施主様のこだわりが詰まった納得の家
新潟県妙高市で高気密高断熱住宅を建てられた、鴨井大輔さん、由香さんにお話を伺いました。
――「家を建てよう」と思ったきっかけについて教えていただけますか?
結婚して3年目ぐらいから「家を建てたい」と思っていました。今まではアパートに住んでいたのですが、どこかしらに「借りている家」という印象がありました。「自分の家」の玄関を開けて「ただいま」と言う……みたいなことに憧れがあったんですよね。
また、周りの同世代の人たちが、家を建て始めたというのもあります。「それならば、自分も」という気持ちになりましたね。
――そうなんですね。では、家づくりは「憧れ」から入ったと。
もちろん、「自分の家が欲しい」という憧れもありましたが、アパートの環境があまり良くなかったのも大きいです。
以前住んでいたアパートは、いわゆる「メゾネットタイプ」の2LDKで、私たちは2階に住んでいました。子どもが「ドンドン」と走り回る音は気になっていたんですよね。
また、アパートは「寒さ」と「結露」がひどかったんですよ。真冬になると、寝室の床がビチャビチャと濡れた感じがするぐらいだったんです。
――「ビチャビチャと濡れた感じ」ですか。それはひどいですね。
家を建てる際に大切にしたこと
――「家を建てよう」と決めてからは、まず、どのようなことをされたのですか
私は塗装の仕事をしているのですが、元々、丸山工務店さんとはお付き合いがあって、「家を建てるなら丸山工務店で」と決めていました。
とはいえ、最初から明確なイメージがあるわけではありませんでした。そこで、まずは「いろんな家を見てみたい」と、ハウスメーカーのモデルルームに何度も足を運びました。
――モデルルームでいろんな家を見るにつれて、「家づくりでここは大事だな」と思ったことありますか。
私と奥さんでは、考えは全然違ったのではないかと思います。私は、気密性など、家を建てた後では見えないところがとても気になりました。前のアパートでは、結露による湿気やカビにずっと悩まされてきましたから、ここだけはちゃんとしておきたいと思いました。
――以前のアパートのような家には住みたくないと。
また、前のアパートはすごく寒くて、「外よりも家の中のほうが寒いんじゃないか」と感じるほどでした。それを補うために、ホットカーペットやエアコン、ヒーターを使うので、光熱費がかかる悪循環が起きていました。
――あたたかい家に住みたいと思われたのですね。奥さんはいかがですか?
私は、おしゃれな家に住みたいと思いました。部屋の仕切りなどはアーチ状になっているのがいいなと思っていました。
また、子どもが大きくなった時に、誰が来たのか、誰が帰ったのかが分かるように、リビングを通って自分の部屋に行くような形にしたいと思いました。私の実家がそうだったんですよね。
――なるほど、必ず「リビングを通る」間取りですね。
そうなんです。将来子どもが、友達や彼女を連れてきたとき、廊下からすぐに部屋に入れる間取りだと、挨拶を交わすこともありません。「たまり場」と「みんなが集まる家」とは違うじゃないですか。「みんなが集まる家」にしたいと思いました。
――確かに、「たまり場」と「みんなが集まる家」では、似ているようで全然違いますよね。
納得いくまでやりとりした設計
――イメージがはっきりしてきたら、次に設計段階に入りますが、そこでこだわったところはありますか。
家は設計で決まりますよね。そこで、平面図は何度もやり取りして書き直していただきました。妥協しなかったのが良かったなと思いますね。
――何回もやり取りしたということは、何かしらの理想があったのでしょうか。
今までの仕事の経験上、「外壁はこういう風にしたい」「内装はこういう感じがいい」というのは、盛り込んでいただきました。
また、親の意見に鬼門や方角などのこだわりがありました。鬼門を気にしなければ、家の明るさなども違う感じにできたのかもしれません。でも「先人の知恵」ではありませんが、昔から大切にしてきたことはできるだけ取り入れるようにしました。
毎日現場に通った完成までの日々
――設計が終わると、いよいよ施工ですね。
楽しくて、毎日、毎日、通いました。基礎工事が始まってから入居するまで、現場に来なかった日はなかったんじゃないかな。「今日はここをやっているんだ」「こんなやり方があるんだ」など、毎日が新鮮でしたね。建てている工程をずっと見ていたので、大工さんはやりづらかったかもしれませんが……。
毎日の観察がとても勉強になりました。「高気密高断熱はいいんです」と言われても、壁をはったら分かりません。実際に見て「ここは、こんな感じでやっているんだな」とか、「なるほど、こうするから、こういう効果があるんだな」とか納得できました。
――納得感……大切ですね。
見えないところが、一番大事なんじゃないかなって思います。そこは、徹底的に見てやろうと思いました。家を建ててから、友人に相談されることが多いんですが、今なら、かなり詳しく説明できますよ(笑)。
――では、お友達から相談されたとき、「これは大事だよ」とアドバイスすることがあるとしたら?
最初にアドバイスするとしたら、まずは、気密性と断熱性能ですね。サッシ一つとっても結構違うんですよ。
あとは、雪国ですから、「雪に強い」ということかな。
――「雪の強さ」ですか?
そうですね。例えば……ですけど、屋根の形はおしゃれさやかっこよさに関係しますが、雪の処理や普段の生活など、10年後、20年後のことを考えると、負担が少なくて、家が長持ちしたほうがいいですもんね。
――奥さんはどうですか?
私は、本当はもっとおしゃれな感じにしたかったんです。でも、私は雪国育ちではないんです。旦那のほうが雪の知識や経験があるので、その辺は折り合いをつけました。
ついに完成!満足できる家
――家づくりの楽しい日々を経て、いよいよ完成です。住み心地はいかがでしょうか。
よく、「2回建てないと、満足できる家はできない」なんて言いますが、私は全くそういうことがありません。とても満足しています。
本格的な冬のシーズンを迎えるのはこれからですが(取材は秋に実施)、結露や部屋の暖かさがどうかは楽しみですね。
――結露や暖かさ以外ではどうでしょうか。
匂いの抜けが早いのは驚いています。あと、浴室がすぐにカラッするので、水滴がないのもいいですね。
――それは、換気システムのおかげですね。高気密高断熱住宅は、室内の空気の流れを設計しますので。
あと、子供を叱るのが減ったかな。アパートのときはドンドン走り回るとつい叱っていました。それがなくなっただけでもうれしいですね。
――それはうれしいですね。
実は最近、友人から「どこで建てたの?」と聞かれることが多いんです。「丸山工務店で建てた」という話をすると、「丸山工務店ってどこにあるの?」「もっとおしゃれな所の方がいいんじゃないの?」「有名な会社じゃなくて大丈夫?」なんて言われるんです。
でも、私は逆に「あなた達は何を知っているの?」って思っています。これまで、納得いくまでやりとりさせていただいたので感謝しかありません。長く住むことを考えたとき、地元の会社のほうがいろいろと面倒を見てもらえるので、これからも長いお付き合いをしていきたいですね。
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[2018.12.17 公開]