親子の希望を叶えた二世帯住宅
――住まわれてから、どのぐらいになりますか?
3年ですね
――新築の時と、実際に住んだ後では感じ方が違うと思います。常田さんには、実際に住んでみてどうだったのか……という声を中心に、お話を伺わせていただければと思います。
パッケージでは二世帯「それぞれの要望」が満たされない
――家を建てようと思ったのはいつぐらいですか?
家を建て始める1年か、1年半ぐらい前ですね。
――いろんな条件があったのではないかと思うのですが、「これだけは外せない」あるいは「これは大切にしよう」と思っていたことはありますか?
「暖かさ」ですね。雪国なので「寒い家は嫌だな」と思っていました。子供が小さかったこともあります。
あとは「二世帯住宅」ですね。おじいちゃん、おばあちゃんの希望と、私たちの希望をどれだけ取り入れてもらえるか……ということを、当初考えていました。好みも違うと思うので。
――覚えていらっしゃる範囲で構わないのですが、それぞれの希望とは?
おじいちゃんとおばあちゃんは、広さにこだわっているようでした。床の段差があると狭く感じますし、これからのことを考えると、怪我をしないようにバリアフリーも気にしていました。
私たちは、おしゃれな感じが欲しかったですね。「吹き抜けもいいな」とか。あとは、子供が「楽しい」と感じるような家がいいなと漠然と思っていましたね。
――そのような希望を、どのように形にしていったのでしょうか?
モデルハウスをとにかく見て回りました。でも、断熱を重視するとお城のような重厚な家になってしまいますし、ログハウスのようにすると、木のぬくもりはあるけれど、なんとなく「寒いんじゃないか」という感じがしていました。
また、先ほど言った「おじいちゃん、おばあちゃんの希望」と「私たちの希望」が両立するものがありませんでした。
――どっちかに寄せることはできるけれど、両立が難しいと。
そうですね。いわゆる「パッケージ」だと、両方が満たされない感じでしたね。
「実際に暮らしてみて、使ってみてどうか」を知りたい
――そのような中で、どのようなご縁で、丸山工務店をお知りになったのですか?
ちょうどその頃、近くで住宅展示会みたいなものがあったんです。丸山工務店さんが建てられたことは知らなかったのですが、そのお宅の前を通って「素敵だな」と思っていて。
展示会には行かなかったのですが、その後もなんとなく気になって、後日、そのお宅に突然伺ったんです。「家を建てることを検討しているんですけど、実際住んでみてどうですか?」と。
――すごい行動力ですね。
一般住宅ではなく店舗のようなお宅でした。「実際に暮らしてみて、使ってみてどうか」を伺いたかったんです。また、家の中の雰囲気を見てみたかったこともありますね。
そのお宅でお話を聞いていたときに、丸山工務店さんのことを知りました。
――どのように伺ったのですか?
「こうして欲しい」という声や要望を聞いてくださると聞きました。私たちは、二世帯などいろんな要望がありました。「丸山工務店さんなら、住みたい家を建ててくださるんじゃないか」という感じがしました。あと、「地元だ」というのもありましたね。雪の多い地域のご経験があるんじゃないかと思って。
――そういうご縁だったのですね。
最終的に決めたのは、おじいちゃんです。実は、おじいちゃんは一級建築士なのですが、断熱を考えた時に「FPの家がいい」と提案してくれました。
私たちは、「暖かい家」とは思っていましたが、FPの家にこだわっていたわけではありません。けれども、丸山工務店さんはFPの家も建てていらっしゃるということで、丸山工務店さんにお願いすることになりました。
おじいちゃんの設計をベースに要望をすり合わせ
――その後、設計に入るわけですが、二世帯の要望はどのようにすり合わせたのですが?
主におじいちゃんと私で決めました。基本的な間取りはおじいちゃんが考えました。そこに、「子供部屋は大きくなったときに変更できるようにしたい」「キッチンは対面式がいい」のように、私たちの要望を加えていった感じです。
――おじいちゃんの設計に、ご要望を加えていったと。
そうですね。あとは、丸山工務店さんに調整してもらった感じです。例えば、天井は「斜めにしたらステキだな」と思いましたが、「そうすると、構造的に断熱が難しくなる」といったやりとりがありました。
他にもいろいろありましたが、「こうして欲しい」ということを、一つ一つ「これならどうですか」と提案していただいたのは良かったですね。
どこにいても暖かい
――では、実際に住んでみて、いかがですか?
「どこにいても暖かい」のはいいですね。ヒーターのように、その前に行くと「あー、暖かい」ではなく、「家の中、どこにいても心地いい」です。冬は、外に出て「こんなに寒かったんだ」と気づく感じです。
――なるほど。「今朝は冷えるね」という会話がないのですね。
そうですね。外に出てみないと分からないです。
以前の家では、子供たちにモコモコの服を着せたり、私自身もルームシューズを履いたりしたのですが、そういうのはなくなりましたね。
――暖かいと、光熱費が気になるところですが……
オール電化ですが、思ったほど電気代は掛かっていませんね。冬はある程度掛かりますが、夏はあまり掛かりません。高気密高断熱だと、家の中に外の熱気が入ってこないでしょうね
住む前は、「エアコン入れた時、立ち上げにエネルギーが必要なので、エアコンはあまり入れたり切ったりしないほうがいい」と伺って、1年目はそうしていました。けれども、一度室温が安定するとそれほど温度が変化しないので、2年目からはエアコンをつけたり消したりしています。エアコンを調節すると、その分電気代も節約できますし。
――そのほか、住んでみて「ここはいいな」というところはありますか。
キッチンを対面にしたのは良かったですね。以前の家は別の所にあって、一人ポツンとご飯を作っている感じでしたから。
バリアフリーなのもいいです。子供たちが走り回っても柱にぶつかることもありませんし、段差がないからお掃除がしやすい。掃除機を持ち上げる必要もありません。
――「バリアフリー=介護」みたいなイメージがありましたが、確かに掃除がしやすいですね
あと、「エコウィン・ハイブリッド」もよかったです。
この家の空調はすべてエアコンです。台数は1階が3台、2階が3台あるんですけど、「エアコン=風が当たる」というイメージで、当初は「直接風が当たったら嫌だな」「喉が弱いしな」と思っていました。
でも、エコウィン・ハイブリッドは、エアコンの風が全然気になりませんし、ふわっと暖かいのが気に入っています。エアコンだけだと、正直嫌だったかもしれないですね。エコウィン・ハイブリッドは本当に良かったです。
「おしゃれさ」よりも「長く住む」ことを大切に
――もし、これから家を建てる方がいたとしたら、何か、アドバイスはありますか?
私たちは「暖かさ」を大切にしてFPの家にしましたが、冬だけではなく夏も快適というのが、住んでみてわかったことですね。「1年中快適」ということを伝えたいですね。
――「暖かさ」を重視すると夏も快適になるんですね。
そうですね。
「雪国だけじゃない」ということですね。夏、暑くて困っている方にも、高気密高断熱がいいんじゃないかなと思います。
あと、工務店さんに要望を言えることも大きいですね。「おしゃれな家」もいいかもしれませんが、長く住むことを考えて、快適に過ごせるように話し合えたのが良かったです。
だからといって、この家がおしゃれじゃないというわけではありませんが(笑)。
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[2018.12.05 公開]